みゆきさん
みゆき さん      和装花嫁の部屋
花嫁さんの帯は掛下帯ですが、着付けでは苦しいくらいに締め上げられます。
下は奇譚クラブのコラムの一部です。
花嫁は帯をきしませておじぎをし…
金らんどんすの花嫁の帯は、固い芯のはいった分厚い丸帯です。婚家から贈られた意義深い帯ですから、嫁ぐ日には必ず大振袖の上に締めて、近所の人にも見せ、婚家までの花嫁道中をしなければなりません。婚家に着けば、式でも披露宴でも、お辞儀責めにされます。ムンにつかえる大きな帯を締めてのおじぎは、つらいものです。初めて締めた、真新しい帯ですから、その固いこと。身動きするたびにキュウ、ミシミシと、きしむのが、よく聞こえます。帯に締め固められた体を無理に折り曲げて、丁寧に、ごあいさつする花嫁のいじらしさを、この帯のきしみが、よく象徴するように思います。

手洗いへ行くにも困る太い帯…
全く、振袖花嫁と言うのは、つらいものです。ましてプレイの意味も含めて、帯巾30センチの意地悪着付けをされたりしたら、本当にもう、お手洗いへ行っても苦しくて、しゃがむことさえできません。厚い裾をさばくのも、ひと苦労なら、せまいお手洗いでの身動きも思うようにならず、泣きたくなります。