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コラムNo.14
『好きと似合う』 (2006/08/10)
多くの女装子さんは可愛らしい系の変身がお好みです。せっかく女装をするのでしたら、男性服ではなかなか身につけることが出来ないお色使いや、ふりふりのレースたっぷりのお衣装を身に着けたいもの。ただし、好きなお衣装を個人的に自由に着る楽しみでなく、女装者と気付かれない(或は町で変に目立たない)点を重視するのであれば、コーディネイトを意識したほうがよいでしょう。「好き」と「似合う」は正比例ではない場合がありますし、年齢相応のファッションかどうかという部分も重要なポイントです。
例えば、ピンクが好きだからお衣装・アクセサリー・靴にいたるまで全身ピンクにしてしまうとあまりにも個性が強すぎます。大人の女性がまるで10代の子供のようなファッションをしていたらそれだけで目立ちます。もし30代前半の女性に変身したいのであれば、その年代の女性の感覚に合わせたほうが自然です。年代ごとに華やかなお色使いがありますので30代だからといって20代の女性よりも地味というわけではありません。勿論お好きなピンク色を使ってコーディネイトも楽しめますし、フリルやレース地のお衣装も組み合わせることは自由に出来ます。
女性は高校を卒業する頃にがらりと変わるように思います。私もそうでした。チョイスするお衣装もただ可愛いギャル系から大人カッコ良い系になったり…。なぜ変わるのでしょう。それは学校のある意味閉鎖された空間から卒業をして、一般社会に入るからだと思います。社会人になれば年上の方々に囲まれることになりますし、服装も学生服から普段着に移り変わるとなれば、ファッションセンスから女度が試されます。男性の皆さん、町を歩いていて「あの子は可愛いな、でもあの子はタイプではないかも」とお考えになったことはありませんか?女性はさまざまな場面で誰かに美を比較されますし、悔しいことに年齢の話もつき物です。どこで見られているかわかりませんが、常に比較をされ見られていることは事実です。
こうお話をしてしまうといい年齢の方は若い女の子のお衣装を着ることはNGなのではないかと思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。若い女の子のお衣装をお召しになるのであれば、そのお衣装を上手に無理なく組み合わせてみましょう。例えば、40代の方が10代のお衣装をチョイスされて外出をする場合には、全て10代衣装で身を包んでしまうのではなく、ポイントとして一部分にそのお衣装を取り入れることで十分可愛らしい変身ができます。
無理なく自然に自分らしく。大人系ファッションは特に「品」が問われます。難しい点ではありますがコーディネイトはお洒落の1つですから、自分の好きなお衣装を上手に着こなすテクニックを磨いてみてはいかがでしょうか?好きなお衣装を似合うお衣装に。そうすればより一層そのお洋服が好きになることでしょう。
女装メイク&撮影サロン★アルテミス★
オーナー : 美寿羽 楓(みずは かえで)
女装専門メイク&撮影サロン★アルテミス★のオーナー。
女装とは何か?ひたすら女装を追求している。
各女装関係のHPにて文章を掲載中。
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